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中国でストの標的になった日系企業
その日本的経営がつまずいた。2010年5月17日に中国の広東省仏山にある、
ホンダが100%出資する部品工場で起きたストを皮切りに、賃上げを求めるストが
中国国内にあっという間に広まった。
それも、「中国内で、5月中旬から約2カ月の間にストライキが発生した外資系企業が
少なくとも43社に上ることが、朝日新聞の調べで分かった。そのうち日系企業が32社を
占めていた」(2010年7月30日 朝日新聞電子版)といった具合に、日本企業が狙い撃ち
されたかたちになった。
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日系企業の賃金は横並びのために、つまり、日本的経営を中国でもやっているために、
簡単にストの標的とされてしまった、というわけだ。
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中国ではインターネットや携帯電話のショートメールでの連絡網が発達しており、
ホンダが賃上げに応じたというニュースは「日系企業はすぐに賃上げに応じる」という
情報となって、あっという間に広まったのだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4832