「調子こいてんじゃねえ」「泥棒の顔をしているぞ」
司法:「現金紛失事件で不当に犯人扱い」 自衛官が国を提訴 釧路地裁
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101116hog00m040004000c.html 北海道釧路町の陸上自衛隊釧路駐屯地に所属する2曹の男性自衛官(46)が「現金紛失事件で警務隊から違法な取り調べを受け、著しい精神的苦痛を受けた」として、国に500万円の損害賠償を求める訴訟を釧路地裁に起こしたことが15日、分かった。
訴状によると、7月20日に同駐屯地内で職員の現金40万円が紛失する事件が発生。
男性は9月18〜21日にかけ事情聴取を受けた警務隊から、「調子こいてんじゃねえ」「泥棒の顔をしているぞ」などと激しい口調で自白を強要され、恐怖心から9月21日に罪を認める調書の作成に応じた。
その後、「やっていません」と主張したが、事情聴取は22日以降も続き、家族に個人的事情を暴露されるなど人格や名誉を著しく侵害されたとしている。
男性は急性ストレス障害にかかり現在も静養中といい、「一方的に犯人扱いするという対応に加え、謝罪も一切ない」と話した。
陸自北部方面総監部(札幌市)は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
【山田泰雄】