坂本、捕って捕って取り返す!巨人4年ぶり受賞者なし…ゴールデングラブ賞
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20101111-OHT1T00330.htm 巨人・原辰徳監督(52)がゴールデングラブ賞の“奪回”を指令した。守備のスペシャリストに贈られる「第39回三井ゴールデン
グラブ賞」の受賞者が11日、発表された。巨人勢はリーグ3連覇を達成した昨季の3人から一転、4年ぶりに受賞者なし。秋季
宮崎キャンプ中の指揮官は「これをバネに来年は多くの人が入るよう指導する」と守備力を徹底強化する決意を示した。
悔しい現実を正当な判断と受け入れた。原監督は4年ぶりに巨人からゴールデングラブ賞が一人も選出されなかったことを知ると、
表情を曇らせた。「(投票者が)正しい判断をしたと思います。賞を受ける選手は(巨人には)いなかった」と冷静な目で、現実を
受け止めた。
V3を達成した昨年はゴンザレス、亀井、松本が受賞。3人選出されたのは02年の5人以来だった。今季は捕手部門の阿部が
トップの城島(阪神)と63票差の2位、遊撃手部門の坂本が梵(広島)82票差の3位、外野手部門で松本が4位に食い込むのが
精いっぱいだった。
同賞の“奪回”に向け、チームは動き出している。秋季宮崎キャンプ(19日まで・宮崎県総合運動公園)の重要課題の1つが
「守備力の向上」だ。野手は通常メニューを終えた後も、日が暮れるまで猛ノックを受けている。
巨人勢が落選したこの日、くしくも内野手に新メニューが導入された。勝呂内野守備走塁コーチが5〜10メートルの至近距離
からテニスの硬式球をバットで打ち、打球を捕手のマスクとレガーズを着けた選手がボクシングのパンチンググラブのような練習用
ミットではじく練習だ。「速い打球を体感、体験して目(視覚)に覚え込ませる」(岡崎ヘッド)のが狙い。
坂本、亀井、大田、田中がチャレンジしたが、予想外の難しさに悲鳴が相次いだ。坂本は「いい練習です。テニス球? 痛くない
です。僕は毎年(同賞を)取りたいと思ってやってるので、そのために頑張って練習しています。捕れるように継続して(守備
練習を)やっていきたい」と初受賞に闘志をたぎらせた。守備職人への道は長く、険しい。