コンタクトレンズ J&Jに公取から排除命令 価格統制していた模様
米医療用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の日本法人(東京)が、
使い捨てコンタクトレンズの販売をめぐり、広告に価格を表示しないよう小売業者を制限したとして、
公正取引委員会が独禁法違反(不公正な取引方法)で排除措置を命じる方針を固め、
J&Jに事前通知したことが9日、分かった。
コンタクトレンズの国内市場は約1700億円。8割が使い捨てレンズで、J&Jが半分を占めている。
公取委は不公正な制限をやめるよう通知した。
関係者によると、J&Jは2009年からことし3月ごろまで、1日使い捨ての
自社商品「ワンデーアキュビュー」などの価格が小売業者の値引き競争で下落するのを防ぐため、
雑誌やインターネットの広告に販売価格を記載させなかった疑いが持たれている。
商品のブランド力を背景に、価格維持に従わない業者には出荷停止もほのめかしていたという。
J&Jは02年、使い捨てレンズのネット販売を小売業者に認めなかった行為が独禁法違反に
あたる恐れがあるとして、公取委から警告を受けている。
J&Jは「現時点では何も申し上げられない」としている。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110901000832.html