◆◆◆スレ立て依頼所◆◆◆

このエントリーをはてなブックマークに追加
479 ほっしー(チベット自治区)
猫「重力と慣性を応用すればエレガントに水を飲めるわけだが」犬「ぐぬぬ」

ネコが水を飲むときの舌の使い方は、科学的にはイヌよりはるかにエレガント――。米マサチューセッツ工科大(MIT)
やプリンストン大などの研究者が、高速度撮影できるビデオカメラを使って、ネコが水を飲むしくみを解き明かした。慣性
と重力という二つの力を舌で釣り合わせて水柱を作り、口に運んでいた。米科学誌サイエンス電子版で発表する。

 ネコもイヌも長い舌を出し入れして器の水やミルクを飲む。イヌは水の中に舌を差し入れ、先を曲げてひしゃくのように
すくい上げ、がぶがぶと飲むことが知られている。

 一方、ネコは曲げた舌先を水面にわずかにつけ、次の瞬間、引き戻す。その速度が適度だと、慣性で水が引き上げられ
て重力と釣り合い、水柱ができる。これが崩れないうちにパクッと口に含む。秒速1メートル近くの高速で舌を動かし、
毎秒4回ほど舌を出し入れし、毎回0.1ミリリットルほどを口に入れていた。同じネコ科でもトラなど体が大きくなる
ほど舌の動きが遅いこともわかった。

 日本獣医生命科学大の尼崎肇教授(獣医解剖・組織・発生学)は「舌の構造が食べ物の種類に適応して様々な形状を
示すことは知られているが、水の飲み方との関係についての研究は少ない。ネコが舌の上下運動と水の接着性、慣性で
水を飲んでいることを解き明かした極めて独創的な研究だ」と話している。(松尾一郎)
http://www.asahi.com/science/update/1111/TKY201011110518.html