ハンドル切りすぎてぶつけて車体に傷が付いた そんなに怒るなよw主婦・60歳
責めないで 愛知県豊橋市・匿名希望(主婦・60歳)
細心の注意をはらっていたのに。狭い駐車場なので慎重にバックしたつもりなのに。「ガキッ」といやな音がして、右前側の車体にくっきりと2本の傷が。「ああ」と、思わずため息が出た。
以前、車を傷つけた時、主人が信じられないくらい怒ったことを思い出し、暗たんたる気持ちになった。でも、予約した美容院の時間が迫っている。私は黙って車を発進させた。
先日、自転車で転んで手足をすりむいた。大したけがにならずホッとしたが、カーブを曲がりきれなくて電信柱にぶつかり転倒するなんてショックだった。
「年だな」と、落ち込む気持ちが晴れぬうちに今回の事件。逃げ出したい心境だった。
謝罪する私に対して主人の反応は想像以上に厳しかった。普段は大様なのに、車にはこだわる人だ。「謝っても仕方がない。理由を言え」「原因を考えろ」。
と言われても、ハンドルを切りすぎたとしか言いようがないじゃない。ひたすら頭を下げながら、悲しくて切なくて情けなくて涙があふれた。
もう怖くて運転できないかも。あなたの飲み会の送迎もできないわね。
過ちは誰にでもある。相手が心から謝っているのなら寛容になることも必要ではないだろうか。
「あの一言が許せないと感じたら、自分はそうしたフレーズを口にしなければいい」
「あの心遣いがうれしいと感じたら、自分もまねしよう」という言葉が浮かんでくる。
互いに年を取った今、いたわり合いながら暮らしたい。傷つけ合うのはいやです。
http://mainichi.jp/life/kimochi/news/20101109ddq013070003000c.html?link_id=RLH04