「舞姫」のヒロイン、モデル特定に新証拠
テレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」のディレクター・今野勉さん(74)が、森鴎外の遺品の
型板などから代表作「舞姫」のヒロイン・エリスのモデルとなった女性を特定する新たな証拠を確認
したことが分かった。
今野さんは鴎外の生涯を描いたドラマ「獅子のごとく」(1978年)の演出を手がけ、エリスのモデル
に関心を持った。当時、この女性から鴎外に贈られたと見られる刺しゅう用の型板の上方に「W」「B」
の文字を発見し、今野さんは「エリスはW・Bのイニシャルを持つ女性ではないか」と推測していた。
2000年、不動産登記簿などから、エリスのモデルが「アンナ・ベルタ・ルイーゼ・ヴィーゲルト」では
ないかとする説が現れたのを踏まえ、再度、型板を検証したところ、型板の上方に「W」「B」のほかに
「A」「L」の文字も確認することが出来たという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101111-OYT1T00058.htm