ケーーーン!!
キジと運転手 男の友情!?
庄原市高門町に1羽の野生のキジが出没し、備北交通のバス運転手恵木勲三さん(66)=三次市和知町=に懐き、
人気者になっている。バスと並走したり、恵木さんに飛びかかってじゃれ合ったり。すっかり友達気分だ。
キジは体長約60センチの雄。鳴き声をまねて「ケーン、ケーン」と呼ぶと寄ってくるので「ケン」と名付けた。
恵木さんは約1年前から庄原市中心部と高門町の文覚堂を結ぶ路線を担当する。文覚堂近くの路上で1、2分、
時間調整で待機する際、近くにきたキジに話し掛け始めた。
「おはよう」「今日は暑いの」。初めは4メートルほどあった距離が、次第に短くなった。4カ月前からは、バスを
降りると後ろをついてくるようになった。今では恵木さんを待つかのように、定刻になると交差点に姿を現す。
「バスの音で分かるのか、時刻で分かるのか、不思議」。恵木さんも首をかしげる。
餌付けしようとニワトリ用の餌を与えたが食べない。ただ恵木さんの周りにまとわりついたり、バスと並走したり
するだけ。恵木さん以外の人には警戒して近づかない。
バスを利用する児童は「かわいい」と大はしゃぎだ。恵木さんは退職まで残り10カ月。「最後にユニークな
友達ができた」と喜んでいる。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011060179.html 恵木さんとじゃれ合うキジの「ケン」
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