警察が勝手に立てた標識で44人摘発
愛知県警は5日、同県犬山市善師野の県道(通称・尾張パークウェイ)の三差路で、過去5年間、
県公安委員会の意思決定のない道路標識に基づき交通取り締まりを行い、44人を摘発していたと発表した。
すでに全員に謝罪を済ませており、今後、反則金計30万8000円の還付や違反点数の抹消など
の手続きを進める。
発表によると、先月14日、通行人から「(左折禁止の)標識の図柄が分かりにくい」との通報があり、
犬山署が調べたところ、「左折禁止」について公安委の意思決定がなかったことが判明した。標識柱
の設置は1978年で、記録が残る2005年1月以降を調べた。
ただ県警は「道路の構造上、左折は危険」と判断し、現在、同署長の権限で左折禁止としており、
今後、公安委の意思決定を受ける。県警は「なぜ問題の標識が設置されたのか、経緯は不明。今後
は適正な交通規制を行っていく」とコメントした。
(2010年11月7日09時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101107-OYT1T00221.htm