高校生と障害者 酢みそ共同開発 太宰府市
2010年11月5日 01:58 カテゴリー:九州 > 福岡
開発した酢みそを手にする田中理事長(手前)と生徒の代表 太宰府市の福岡農業高校食品科学科と
NPO法人・太宰府障害者団体協議会(田中立夫理事長)は共同でウメ、ミカン、カボスを使った
3種類の酢みそを開発した。6日の同校文化祭や20、21日にJA筑紫本店(筑紫野市)である「ふるさとまつり」で販売する。
ウメは同市の「市の花」で、多数所有している市がウメの実を同協議会に無償提供。
田中理事長が今年5月、「ウメを使った商品を開発し、障害者の収入を増やしたい」と同校に相談した。
同科はこれまでウメを使ったパンやドレッシングなどを商品化した実績があり、
古賀浩利教諭は「生徒たちの技術が地域に役立てば」と二つ返事で応じた。
同月下旬、同協議会は作業グループ「あす・ラック工房」(約30人)をつくり、
同科2年生の35人との共同開発をスタート。授業時間を利用し月2、3回、同校で作業している。
取り組みを知った県農業大学校(筑紫野市)から、ミカンとカボスの提供があった。
約1カ月かけて青梅をみそと一緒に漬け込み、ウメの酸味を生かした酢みそを完成させ、
ミカンとカボスも同様に酢みそにした。瓶詰めやラベル張りも生徒と障害者が一緒に行い、
3種類合わせて150ミリリットル瓶計600本(1本300円)を作った。12月にはユズ酢みその生産も予定しているという。
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