10月2日、民主党の三宅雪子議員が議員宿舎4階のベランダから転落、
幸い一命は取り留めたものの、腰の骨を折り全治一ヶ月の重傷を負うという事故があった。
今年5月の転倒騒動をめぐっては自作自演説が取りざたされ、「スペランカー三宅」
「三宅☆自演乙☆雪子」という不名誉なあだ名で親しまれている三宅議員。
転落事故を報じるスレッドには案の定、「死ねばよかったのに」「どうせまた自演だろ」など
心ない書き込みがズラリと並んでいる状態だ。
嫌いな人間の不幸に喜びを爆発させるのは、醜いこととは言え人間の性なのかも知れない。
しかし、このような「被害者でも容赦なく叩く」流れに2ちゃんねる内からも疑問を呈する声があがっている。
「いくら嫌われてる人間だからって、氏ねと言うのはおかしいのでは?」と憤るのはID:btbyHeVFP氏。
「あくまで事故の被害者なんだし。犯罪者でもない」…
落ち度のない被害者を叩くのは道義的におかしいという主張のようだ。
心中被害者が生前開いていたHPに突撃して荒らしたり、殺人事件の被害者遺族を犯人と決めつけ
中傷するなど、2ちゃんねらーによる「ネットセカンドレイプ」は枚挙にいとまがない。
極めつけはいわゆるケツ毛バーガー事件で、加害者の名前はほとんど表に出ない一方、
流出被害者の村岡万由子さんは、秘所もあらわな大開脚ポーズなど"究極の個人情報"が
長年晒され続け、近況とおぼしきものが発見されるたびそれも当然のごとく公開されるという惨状だ。
思いつめた彼女が自殺した、精神に異常をきたし「空きれい」としか言えなくなった…という噂が
まことしやかに囁かれるほどの激烈ぶりを極めてもなお、とどまることを知らない「被害者叩き」だが、
はたして彼/彼女たちに、人生を破壊されなければいけないほどの落ち度があったのだろうか?
また、三宅議員の転落事故をめぐっては「自殺未遂なのではないか」との声も出ており、
もしそれが事実とすれば「氏ね」と言う言葉が冗談では済まなくなってくる。
「便所の落書きに何言ってんだ」とは彼らの常套句だが、2ちゃんねらーである前にひとりの人間であることを思い返し、
人間として恥ずかしい行為ではないか胸に手を当てて考えるべき時が来ているのではないだろうか(了)