ミクシィの生息地が脅威に晒され始めた複数のソーシャル・メディアがひとつの国の中で共存共栄する可能性について日本の業界関係者は希望的、楽観的過ぎるのではないでしょうか?
僕が若しミクシィ(コード番号2121)の株主なら、先週のFacebookとMixiの連携のニュースを見た瞬間にミクシィの株を全部処分したと思います。
ソーシャル・メディア・プラットフォームは2つも3つも必要ありません。ひとつで十分です。
だからこそMyspaceとFacebookは両方が栄えるのではなく、Myspaceが音楽というニッチに逃げ込む形で勝負がついてしまったのです。
特に思い出して欲しいことは米国ではMyspaceこそがソーシャル・ネットワークの草分けであり、Facebookはその後塵を拝していたという点です。
Myspaceが折角の先行者としてのアドバンテージを全部台無しにしてしまった理由はそもそもソーシャルというものが何であるか?ということに対する理解が浅かったからです。
大半の関係者は当初、(サブスクライバーベースの大きさではMyspaceの方が勝っているわけだから、Facebookの脅威はそれほどでもない)と考えました。
しかしそのような考え方はみるみるうちにMyspaceのフランチャイズが内側から瓦解したことで間違っていたことが証明されました。
もちろん、今回Facebookがミクシィのコミュニティと連携したことで「ミクシィが負ける」という結論に飛びつくのは良くないと思います。
でも言わばミクシィはお城であり、今回のFacebookの連携はその城壁にはしごがかけられたのと同じなのです。
つまりこれから長い攻城戦がはじまるということ。
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