長生きを「不安」という人が約9割、「リスク」ととらえる人も約7割いることが、
東京海上日動あんしん生命保険の「“長生き”に関する意識調査」で分かった。
調査は、9月25、26の両日、25〜65歳の男女832人を対象にインターネットで実施。
厚生労働省によると、平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳で、4人に1人が65歳以上の高齢者となり、
同社では将来や長生きへの意識の変化を知るために調査を行った。
「長生きはリスク、チャンスのどちらか」という質問に、「リスク」は68.3%、「チャンス」が31.7%だった。
長生きへの不安は、「非常に不安を感じる」が25.1%、「少し不安を感じる」が60.6%だった。
不安になった時期については、年代に関係なく、「08年のリーマン・ショック後」と答えた人が34.3%で1位、
次いで「直近(数カ月以内)」が27.1%となり、08年以降で長生きへのリスクを実感する人が急増していることが分かった。
45歳以上の52.4%が「20〜30代のころ、長生きへの備えをしておくべきだった」と後悔しており、具体的には「節約・貯金」が54.1%、
「健康管理」33.2%、「ライフプランを立てておく」が31.7%だった。
一方、20〜30代では、「長生きしたい願望がある」と応えたのは、男性が27%にとどまったが、女性が42%と大きく上回った。
長生き願望がない理由では、男性のトップは「長生きにこだわりがない」で66.5%でトップ。
女性は「自分の介護で家族に負担がかかる 」が63.6%で最も多かった。
また、長生きのための備えとして、長生きを「リスク」と答えた20〜30代の節約・貯金状況では、男性の43%が「していない」と答え、
女性の69%が「している」と回答しており、男女間で差があることが明らかになった。
同社では「平均寿命の伸びや高齢化社会が進む一方で、長生きや将来の生活に向けて何かしらの不安を抱いている人が
大半を占めるということが明らかになった。
http://mainichi.jp/select/biz/bizbuz/news/20101027dog00m020037000c.html