インドネシア西スマトラ州のムンタワイ諸島沖で25日夜に発生した地震による津波で、同国保健省は26日、死者数が113人に上ったことを明らかにした。
被害がひどい村では約8割の家屋が倒壊したという。被害実態は不明なままだ。
震源地に近いムンタワイ諸島の北パガイ島の環境保護非政府組織のメンバーは26日夜、「海沿いにあるベツモンガという集落では74軒の民家が被害を受け、村人58人が遺体で発見された」と語った。
遺体は道路沿いに並べられていたという。村の人口は307人で生存が確認されたのは約100人だけという。
家を失った村人らは掘っ立て小屋に避難していたが、食料も薬品もない状態。村人の話では、津波は3度にわたって村を襲った。
最初に来た一番高い波は木と同じ高さの7メートルほどに達し集落の建物をなぎ倒した。助かった住民は「高台に走って逃げた」と話した。
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