韓国の人工衛星「羅老(ナロ)号(KSLV―1)」、3回目の打ち上げへ

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124 ウルトラ出光人(静岡県)
三菱重工ニュース  2009年1月12日 発行第 4778号

韓国の多目的実用衛星KOMPSAT-3の打上げ輸送サービスを受注
海外からの衛星打上げ受注は今回が初めて

三菱重工業は、韓国航空宇宙研究院(KARI:Korea Aerospace Research Institute)から同国の多目的
実用衛星3号機(KOMPSAT-3:Korea Multipurpose Satellite-3)の打上げ輸送サービスを受注した。

大宮英明社長が12日、KARIと韓国で契約調印したもので、当社が海外顧客から衛星打上げを受注する
のは今回が初めて。打上げは2011年度の予定。

多目的実用衛星KOMPSAT-3は、韓国KOMPSAT-1、2の後継機。これまで以上に高い解像度を持つ光学機器
を搭載し、太陽同期軌道を周回して、地球の地理情報解析に必要な高解像度画像の提供や各種の環境観測
などを行う。

衛星は直径2.0m、高さ3.5m。打上げに際しては、韓国から船で鹿児島県種子島に運ばれ、宇宙航空研究開発
機構(JAXA)種子島宇宙センターから H-IIAロケットにより、地球環境変動観測のためのJAXAの水循環変動
観測衛星(GCOM-W)と相乗りで太陽同期軌道へ投入されることとなる。

当社は2007年以降、KARIからの提案要請を受け、H-IIAロケットによるKOMPSAT-3の打上げ輸送サービスの
提案を行い、2008年10 月末には最優先交渉事業者に選定されていた。その後の詰めの交渉を経て、今回の
契約調印となった。

H-IIA ロケットは日本の基幹ロケット。これまで14機中13機の打上げに成功している。2005年2月の7号機以降は
8回連続で成功し、欧米勢に遜色のない高い成功率を誇っている。なお、2009年1月には、温室効果ガス観測
技術衛星(GOSAT)をH-IIA15号機で打上げる予定。
http://www.mhi.co.jp/news/story/0901124778.html