【プロ野球】日本シリーズ中継 ローカル放送も午後9時前打ち切り?
2010.10.26 00:49
30日から始まるプロ野球日本シリーズ「中日−ロッテ」の第1、2戦がテレビの全国ネットで生中継されないことに絡み、第1戦のローカル枠放送を準備しているテレビ愛知が、中継の午後9時前の打ち切りを検討していることが25日、分かった。
「延長を含む全国完全中継」が契約上の慣例だった日本シリーズにとって、試合が長引けば「途中打ち切り」という二重の“屈辱”を受けることになる。
テレビ愛知は、第1戦のある土曜日は午後9時から系列のテレビ東京と同じ情報番組「出没! アド街ック天国」を毎週放送。「午後7〜9時は地方局が編成を自由にできるが、9時以降はスポンサーの問題もあり、野球中継は難しいのでは」と関係者は話す。
第2戦については、フジテレビ系列の東海テレビがローカル枠での放送を検討しているが、こちらも午後9時台は、秋に新設されたばかりのドラマ枠が控えている。試合が長引いた場合の生中継は難しい状況だ。
日本シリーズのテレビ中継は、主催球団が推薦するテレビ局が全国中継するのが慣例。関係者によると、中日の場合は資本関係が強いCBC(TBS系列)と東海テレビが優位だったが、
TBSは第1、2戦の時間帯に「世界バレー(バレーボール世界選手権)」の中継を決めていたため、中日は推薦しなかった。フジも中日主催の第6、7戦の生中継が決まっていたため、対象外。
現時点で第5戦も地上波での中継の見通しが立っていないという。
25日に定例会見した日本テレビの幹部は、この状況について「NHKがBSで放送するから、むしろ、BSの普及にはいい」と強がった。
しかし、中京地区の放送関係者は「以前なら、バレーを録画でずらしてでも日本シリーズを中継したはず」と指摘、プロ野球の魅力の低下をほのめかしている。
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/101026/bbl1010260051000-n1.htm