例えば、牛のおしっこで顔を洗うのは、地面にたまった水より清潔だから、という説明がないとか、牛乳に牛の血液を混ぜて飲むのは血液が栄養源だからなのに、
そのことが正しく伝わってこないということでした。そして、「哀れみや上から目線でアフリカを見ると、相手の気持ち、意見を聞かなくなり、援助の失敗にもつながる。
アフリカに関心を持つアフリカファンが増え、アフリカ研究の支援者にもなってほしい」と語られました。
アフリカの未来が気になります。「簡単ではないが発展の可能性はある」ということです。
豊かな自然資源、10億人の人口、多様な民族・言語が持つ豊かな文化・芸術・哲学、国連で4分の1を占める政治力などを挙げて、「アフリカの潜在力は、大変大きい」ということです。
センターは86年、日本の大学では初のアフリカを総合的に研究する研究機関として設立されました。
アフリカの潜在力をアフリカの発展にどのように生かすか、公開講座で最新の研究成果に基づいて情報を発信します。
第2回「森に生きる」は来月20日午後3時、京都大学稲盛財団記念館(京都市左京区)で市川光雄同センター特任教授が担当。
希望者は住所、氏名、電話番号、講座名「森に生きる」をはがきに記して〒606−8501
左京区吉田下阿達町46、京都大学アフリカ地域研究資料センター公開講座係へ。受講料は1000円です。【京都支局長・北出昭】