貧困ビジネス 社長を生活保護法違反で逮捕
生活保護費をだまし取った罪で起訴された不動産会社の社長が、ホームレスの男性を自分のマンションに住まわせて大阪市から「住宅扶助費」を不正に受け取ったとして再逮捕されました。
生活保護法違反の疑いで再逮捕されたのは、大阪の不動産会社「家のはしら」の社長、金太烈容疑者(57)です。
金容疑者は去年9月から11月にかけて、ホームレスの男性2人を自分のマンションに住まわせる際、実際の家賃が4万5,000円のところを住宅扶助の支給対象の上限4万2,000円とウソの申請をさせた疑いです。
大阪市が支払った敷金や仲介手数料は、60万円にのぼるということです。
「契約書を2通作成するから、1通は区役所用、もう1通は自分(金容疑者)用、これだけは間違えるなと」(金容疑者Bの指示でウソの申請をした男性)
この男性によると金容疑者は本物の契約書とは別に大阪市に提出するウソの契約書を作っていたということですが逮捕前、ボイスの取材には不正を否定していました。
「こういう人(ホームレス)たちを救ってやろうと思った。救うんもいろんな方法がありますから」(逮捕前の金容疑者・今年7月)
金容疑者は取り調べに対しても「知らない」と容疑を否認しているということです。
生活保護法違反で申請をさせた側が逮捕されるのは全国で初めてです。
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE101025170800400758.shtml