85歳母乗せて故意に海転落…長男逮捕
大阪府警貝塚署は23日、85歳の母親を乗せた車を海に転落させて殺害しようとしたとして、殺人未遂の
疑いで、同府岸和田市に住む長男の電気工事業・中村晴史(やすし)容疑者(64)を再逮捕した。
逮捕容疑は21日午後6時ごろ、大阪府貝塚市二色港町の岸壁で、母親の無職・原田春江さんを乗せた
車を海へ転落させた疑い。貝塚署は22日に業務上過失傷害容疑で逮捕していたが、転落事故に見せかけ、
殺そうとしたと判断した。意識不明の重体だった原田さんは23日未明、病院で死亡。殺人容疑に切り替える。
中村容疑者は22日、「岸壁付近のクラブハウスの玄関に車を止め、母親を乗せたところ動き出したので、乗
って止めようとしてブレーキをかけたが転落した」と供述。転落後はずぶぬれ姿で店に「119番してくれ」と要
請したが、車が動き出したとの説明が不自然なことや、海中から引き揚げた車の状況などから、同署は中村
容疑者が故意に車を落としたと判断した。中村容疑者は「過失だ」と容疑を否認している。
現場はヨットハーバーのクラブハウス。東向きの玄関前は、傾斜のあるスロープ状の道が南北に通っている。
中村容疑者の供述によると、2階のレストランで食事後、母親を玄関先で乗せるために、車を南側から入れた
が、車は北へ真っすぐ下って進み、約10メートル先の岸壁から転落したという。事件当時の水深は約5メートル。
マリンスポーツのオフシーズンでもあり、転落時の目撃者はいないという。
(2010年10月24日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20101024-OHT1T00042.htm