「第1次世界大戦」ってあんまフューチャーされないけど  面白かったの?

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20 モジャくん(千葉県)
4月号の「魚雷艇の話」、非常に興味深く拝読しました。ただ、ちょっと感じたのですが、これからの魚雷艇の価値を判断するのに、
第2次世界大戦の戦訓に基いてするでは、ずいぶん不合理な点も出てくるのではいかと考えさせられました。
魚雷艇の兵装はたいして変わらないが、その相手になる艦船と航空機の、
火器の精度と電子兵器の進歩はすさまじいものがあると思います。これからの魚雷艇は局地戦闘において、
敵航空機の跳梁下に行動することも多いと思います。しかしMTB、MGBの40ミリ機砲および4.5インチ単身砲は、
第2次世界大戦の速力300浬/時の攻撃機、あるいは浮上潜水艦との戦闘ならともかくも、これからの超スピード攻撃機に、
どの程度の対空威力を発揮しうるといえるでしょうか。

現在ミサイルは各方面に急速な進歩をとげつつあり、着着実用の域に達しつつあります。
魚雷艇は高速航海時に多量の熱放射線を出し、それは空対艦の熱線ホーミング装置のミサイルに良好な感度をあたえます。
魚雷艇の火器の射程外から安全かつ正確な攻撃が可能です。こうなると魚雷艇の被弾率は少なく、
対空火力は有力だということはいえなくなります。

駆逐艦は火器を対空ミサイルに改装することが可能ですが、
50-100トンの魚雷艇ではミサイルを装置すればMTB(Motor Torpedo Boat)、MGB(Motor Gun Boats)の役は、
果たすことが不可能になります。結局大型化の必要が生じてきます。
これからは敵航空機の優勢な局地における駆逐艦と魚雷艇の経済度云々は成立しなくなるのではないでしょうか。
魚雷艇は対潜一本に進むべきでしょう。その点わが国の魚雷艇が派手ではありませんが
着実にその道を歩んでいるのを見ると嬉しく思います。生意気な意見をのべましたが、
私もわが国の艦艇の進歩を祈る1人です。愚見御笑覧下さい。

(東京都杉並区永福町 宮崎駿)当時18歳

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