大阪市、カラスへの餌やりなどマナー22項目を禁止へ。違反者は5万円以下の過料
大阪府大東市議会で、歩きたばこやポイ捨て、ペットのふん放置など22項目の迷惑行為を禁じる議員提案条例が来春にも提出される。
市が任命した監視員らが街を巡回し、5万円以下の過料を徴収することも想定。推進派市議が多数を占め、提案されれば成立は確実と
みられる。市議らは「街の魅力アップにつながる」と主張するが、禁止項目が次々と増え、市民から「行き過ぎでは」と懸念する声も出ている。
市などによると、これだけ多くの違反項目を定め、過料を徴収する条例は珍しい。来春の提案をめざす市マナー条例案は「日本一
マナーの良いまちの実現」を掲げ、迷惑行為の防止とマナー向上への努力を「市民の責務」と位置づける。
迷惑行為の取り締まりのため、市から任命された市職員が指導員、警察OBらが監視員となり、市内をパトロール。監視員らは
迷惑行為を見つけたら、違反者をまず指導・勧告、次に行為をやめるよう命令、従わなければ5万円以下の過料徴収と氏名の公表に踏み切るという。
推進派市議らは「例えば、市内にごみが一つもない街と評判になれば、転入する人も増える。街づくりの一環になる」と狙いを語る。
条例案への理解を深めようと、議員らは6月から市内11カ所で市民向けの懇談会や説明会を開いたが、賛成意見が大多数。
市民側からは「携帯電話をかけながらの自転車の運転は危ない」「ハトやカラスのふんで街が汚れる」など、迷惑行為の項目追加を求める声も相次いだ。
ただ、「条例でがんじがらめになり、生活がしにくくなるのでは」と不安を漏らす市民もいたという。
http://www.asahi.com/national/update/1023/OSK201010230004.html