140字以内の「つぶやき」を投稿できるインターネットサービス「Twitter(ツイッター)」を活用して、
地域の情報を発信する自治体や市民有志が増えている。観光・生活情報などを通じて、職員や住民、
観光客らが相互にやり取りできるのが魅力で、まちおこしへの手応えが生まれる一方で、
浸透しきれない難しさを感じる運営者も出ている。県内の地域ツイッター事情を探った。【大平明日香】
小布施町のツイッターの主役は、名産の栗から生まれたキャラクター「おぶせくりちゃん」だ。
つぶやきの語尾は必ず「クリ〜」と可愛らしくなまる。観光客から「日帰り温泉入れる?」と質問が来れば、
即座に「温泉あるクリ〜。日帰りもできるクリ〜」と回答。「栗のモンブランおいしかったよ」とほめられると、
「ありがとクリ〜。また来ておクリ〜」とお礼も欠かさない。
中略
◇見えにくい活性化効果、「長期戦」の声も
一方、「当初は盛り上がったのだが……」と困り顔なのは、上田市の情報を発信する「うえったー」管理人、滝沢隆さん(44)。
フォロワーは1000人以上いるが、情報発信する側の市民や店の登録が少ないのが悩み。
「やり方が分からず参入できなかったり、つぶやくメリットを感じていない店もある」。
使い方を教えるセミナーを検討中だ。さくったー運営者の半田かつ江さんも「宣伝ばかりのつぶやきは嫌われる。
店主の人柄がにじみ出たつぶやきで集客につなげた例もあるが、コツをつかむのは難しい」と指摘する。
地域活性化の効果が見えてくるには、時間もかかりそうだ。半田さんは「積極的に活用しているのは100人くらいで、
他メディアに比べればまだ少ない。劇的な変化は求めず、じわじわと広げたい」と“長期戦”を視野に入れている。
(上)
http://mainichi.jp/select/biz/it/news/20101016mog00m300007000c.html (下)
http://mainichi.jp/select/biz/it/news/20101016mog00m300008000c.html