南三陸の魅力をカップめんに 志津川中生が企業に商品提案
ご当地カップラーメンのアイデアを発表する生徒たち=14日、南三陸町志津川中
宮城県南三陸町の志津川中(生徒314人)で14日、生徒が考案したご当地カップラーメンのプレゼンテーションが行われた。
即席めんを手掛ける企業関係者を招き、3年生96人が地元の食材を生かしたユニークなアイデアを売り込んだ。
生徒たちは、即席めん大手の東洋水産の楠学東北支店長、佐藤仁南三陸町長らを前に発表した。
名産のタコ、ギンザケなどが入ったシーフード焼きそば、町のシンボルのモアイを名前に入れた「モ〜I LOVE YOU ラーメン」などが登場。具材やパッケージも含め、四つの商品アイデアを紹介した。
南三陸の海産物7種類を使った塩ラーメン「海七味(みなみ)」を考案した佐々木美幸さん(15)は「ネーミングと具材の選定に力を入れた。完成品をぜひ見たい」と笑顔をみせた。
楠支店長は「若いアイデアや町の名産を生かしたプロに負けないプレゼンテーションだった」と語った。
即席めんは全国で年間約600の新商品が発売されるが、長く売れるのは数種類という。生徒たちの提案がすぐに実現するのは難しいが、楠支店長は「本社に中学生のアイデアを伝えたい」と話した。
発表会は、7月に同校で行われた佐藤町長の出前トークで、生徒が「ご当地カップめんで町おこしを」と提案したのがきっかけで実現した。
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101015t15031.htm