◆ネパールにランドセル200個寄贈へ 野口健さんの学校設立支援
「小諸市環境大使」を務める登山家野口健さん(37)がネパールの山村で進める学校設立を支援しようと、
市は8日までに、使わなくなったランドセルを市内外から200個以上集めた。12日、企業や家庭などの環境
に配慮した取り組みをたたえる市環境大使賞の表彰式に出席するため同市を訪れる野口さんに贈る予定だ。
野口さんが学校を建設しているのは、ネパールヒマラヤのマナスル(8163メートル)のふもとにあるサマ村
。同峰は日本隊が1956(昭和31)年に初登頂した。
野口さんは2006年にマナスルで清掃登山をした際、サマ村を訪問。畑仕事や牛の放牧などに携わる子ど
もたちを見たことをきっかけに、学校建設に取り組んできた。12月には完成し、100人ほどが通い始める予定という。
開校に向け、市は野口さんから「ランドセルが100個集まればうれしい」と依頼を受け、9月から学校を通じ
るなどして集めた。8日に締め切り、200個余まで数えたが、市教育委員会や市内の教育施設には、まだ「山
のように」ランドセルが届いているという。
市の担当者は「小諸の善意が遠く離れたサマ村に届き、子ども同士の交流にもつながればいい」と期待している。
同市は国内外で清掃登山などに取り組む野口さんを05年から環境シンポジウムに招くなどして交流。08年
から環境大使に任命し、環境に優しい市民生活の推進役を依頼している。
◆そお:
http://www.shinmai.co.jp/news/20101009/KT101008SJI090020000022.htm