露、越の基地使用再開へ 米中にらみアジア重視 2010.10.7 19:59
ロシア有力紙「独立新聞」は7日、ロシアが南シナ海に面するベトナム南部カムラン湾海軍基地の使用再開でベトナム側と近く合意する見通しだと伝えた。
ロシア海軍は旧ソ連時代に同基地に駐留していたが、2002年に撤退し、東南アジア唯一の拠点を失っていた。
ロシア太平洋艦隊が同基地を再び使用することになれば、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内でのロシアの存在感は高まり、
ベトナムとの間で南沙(英語名スプラトリー)、西沙(同パラセル)両諸島の領有権問題を抱える中国の警戒を招くとみられる。
オバマ米政権も対中けん制や市場確保を狙ってASEAN重視の姿勢を強めており、ロシアには米国に対抗し、
資源や兵器の輸出先として有望視するASEANとの関係を強化する意図もあるとみられる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101007/erp1010072003003-n1.htm