尖閣諸島問題で境地に立たされている仙谷由人官房長官だが、
失地回復のつもりなのか、 この重大局面に奇妙な“政治主導”を見せている。
9月27日、政府は「こんにゃくゼリーの形と硬さ」の基準を政治主導で決める方針を打ち出したのである。
こんにゃくゼリー問題は、仙谷氏の数少ない政治実績である。
自民党政権時代に野党としてこの問題を取り上げ、販売禁止を申し入れるなど、
“戦う政治家”ぶりを見せた。
官房長官になると、社会党出身の福嶋浩彦氏を消費者庁長官を抜擢し、
こんにゃくゼリー規制を検討させた。もっとも、すでに業界の自主規制により、
一昨年から事故は起きていないため、庁内では規制に慎重論も多かった。
それを押し切ってやろうというのだから、なるほど政治主導である。
菅政権の実態は、「外交は検察が決める。尻ぬぐいは小沢にやらせる。
こんにゃくゼリーは俺たちが決める」という体たらくなのだ。
http://www.news-postseven.com/archives/20101006_2645.html