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94 社員(神奈川県)
ロシア文学の魅力
 
ロシアにおける通訳は長い歴史を持っており、特に19世紀は通訳技術が芸術にまで高められた黄金時代であった。
現在は通訳という職業が大衆化し、同時通訳の必要性が最優先されるとともに、政治、経済、技術といった多岐にわたる専門知識が求められるなかで、
かつての通訳水準を維持するのが難しい状況となっている。しかし、十分なクオリティを保持することは不可欠であり、
こんにち活動するロシア語通訳には特に大きな責任があると言えるだろう。

ロシア語と日本語との間における翻訳の役割には非常に大きなものがあったと同時に、それらの翻訳を通してはじめて、
ロシアと日本は両国の文学の豊かな世界を知ることとなった。現在に至るまで、
日本で最もよく読まれている海外文学のなかではトルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、チェーホフらが必ず入っているほか、
ロシアでは大江健三郎、川端康成、安部公房、二葉亭四迷、芥川龍之介などの文学作品が好んで読まれている状況がある。
翻訳のおかげで、ロシアには発句や俳句などの日本独特の詩のスタイルが紹介されたほか、映画を通しての交流も行われてきた。
二国間および多国間の国際会議やフォーラムが行われるのも、通訳の力があってこそだというのは、いまさら触れるまでもないだろう。
リスナーの方々に「ロシアの声」日本語放送を聞いていただけるのも、通訳・翻訳のおかげ。
また、ロシア語と日本語というのは、決して似通った近い言語ではない上、さまざなな繊細なニュアンスをもった難解な言語であることを考えれば、
お互いの相互理解の裏で、多くの通訳・翻訳者たちが「縁の下の力持ち」として活躍していることが想像できる。
今日は年に一度の国際通訳・翻訳デーということで、この場をお借りして、普段通訳・翻訳の分野でご活躍されている皆様に
心からの敬意と今後のさらなるご発展をお祈り申し上げる。

http://japanese.ruvr.ru/2010/09/30/23253460.html