仏教とキリスト教の団体による宗教間対話の国際会議が8月22日から26日まで、タイ・チェンマイのパヤップ大学で開催。
SGI(創価学会インタナショナル)の代表が出席し、現在の世界的経済危機に対して、宗教に何ができるのか、などについて意見を交わした。
この会議は、欧州を中心に国際的に大きな影響力をもつルーテル世界連盟(Lutheran World Federation=LWF)と世界教会協議会(World Council of Churches=WCC)が主催。
“構造的貪欲に対して取り組む仏教徒とキリスト教徒”が、“精神および道徳の危機”について意見交換することを目的として行われ、
各国から、経済学者を含めた両宗教の各派の団体代表、個人での参加者など、約30人が出席。七つのテーマについて語り合われた。
SGIからは、SGIジュネーブ国連連絡所の藤井所長、タイ創価学会副婦人部長のウサニー博士が出席し、司会進行役などで貢献。
創価大学経済学部教授のホンマ博士が、第4テーマ「他者に対する熱意」の中で「経済的利己主義と公益」と題して、基調報告を行った。
報告では、一切のものが互いに支え合っているという、仏法の「縁起」の思想や、牧口初代会長が提起した、他者への貢献を競う「人道的競争」の概念などを紹介。
主催者からは「会議にとても重要な貢献をしていただき、深く感謝します」(LWFの代表のマーチン・シナガ氏)などの声が寄せられた。
また、参加者から「SGIの社会運動の取り組みに深い敬意を払います」「SGIが、宗教間対話を一段と広げることを期待しています」など、共感の声が相次いだ。
最終日には、藤井所長らが、2006年にSGI会長に「名誉管理科学博士号」を授与した、メージョー大学のテープ前学長を表敬。
前学長は「池田会長との出会いは、人生の宝です」と、変わらぬ友情と尊敬の念を語った。
タイで宗教間対話の国際会議にSGIの代表が出席
http://www.seikyoonline.jp/news/headline/2010/09/1192491_2457.html