【どこでしょう】夫婦げんかで自宅全焼
今年の秋夕(チュソク)(旧暦8月15日=中秋節)は22日で、3日間の公休日に前後の土日を加え6日から9日の大連休になったところもある。しかしソウル首都圏は時ならぬ集中豪雨で都心が浸水するなど大騒ぎだった。
「中秋の名月」は23日にやっとおがめたが、筆者もひどい目に遭った。秋夕の前日、マンションの階下でものすごい夫婦ゲンカが展開され眠れなかったのだ。
時間は真夜中の午前1時半ごろ。男女のものすごい叫び声、物を投げる音、壊れる音、足を踏みならす音…。
これが小1時間も延々と続いた。韓国の夫婦ゲンカで怖いのは、カッとなった末に放火があることだ。あまりに激しいので万一の事態に備え、避難・脱出の姿勢まで整えた。
韓国では「カッとなって」を「ファ(火)キメ」といい、カッとなる体質を「ファビョン(火病)」という。なまじ外国人、それも日本人が仲裁に入ったのでは危ない?
結局、警備室の当直者をたたき起こし“鎮火”にあたってもらった。眠らせてもらったのは午前3時過ぎだった。
ケンカの原因はさだかでないが、秋夕によくある実家訪問をめぐる感情のもつれだったと思われる。24日朝のテレビは、ほかのところだったが、夫婦ゲンカによる自宅全焼のニュースを伝えていた。(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100925/kor1009250301000-n1.htm