【ニューヨーク山科武司】地球をいかに永続的に発展させていくか、その将来像を協議する有識者らの会合
「地球の持続可能性に関するハイレベル・パネル」が19日、米ニューヨークの国連本部で初会合を開いた。
国連の潘基文(バンキムン)事務総長は、2050年までに地球の人口は50%増の90億人に達する一方で、
温室効果ガスを50%削減する「50−50−50チャレンジ」を提唱した。
日本からは鳩山由紀夫前首相が21人のパネルメンバーの一人として参加。
鳩山前首相はスピーチで「世界全体の利益のため活動しよう。次世代に健やかな地球を伝えるため、我々の世代が団結しよう」と訴えた。
同パネルは、地球規模の水不足などの問題を踏まえつつ、温室効果ガスの排出を削減して経済的に繁栄を続けられるよう、地球の未来像を語り合う。
11年末に最終報告書をまとめ、政府間交渉や国連の各種の会議の討議に反映させる。
鳩山前首相は記者団に「地球上に住む人間が持続可能な発展ができるよう、知恵をしぼっていきたい」と抱負を語った。
http://mainichi.jp/select/science/news/20100921ddm008040025000c.html