わがまち食自慢:鳥取市 地鶏そば 特産の味たっぷり /中国
◇シャモがベースの鹿野地鶏
自然豊かな鳥取市鹿野町。鹿野のシンボル、鷲峰山(じゅうぼうさん)(標高921メートル)の近くで鹿野地鶏が元気よく育っている。
商標登録は「鳥取地どりピヨ」という。
鹿野地鶏は、高品質の肉用鶏を追求するため日本のシャモをベースに米国原産のロードアイランドレッドなどを交配して生まれた。
現在、鳥取県内で約1000羽が飼育されている。肉は歯ごたえがある。低脂肪でこくがあって肉本来のほのかな甘みがある。
「食のみやこ」を掲げる鳥取県の新たなブランド地鶏として注目を集めている。
鹿野町の中心部には、地元の人や観光客でいつもにぎわう「鹿野そば処(どころ)」がある。
第三セクター「ふるさと鹿野」が運営しており、鹿野町名物の手打ちそばと鹿野地鶏を一緒に楽しめる「地鶏そば」(880円)が人気を集めている。
一番おいしい生後100日前後の地鶏のもも肉と胸肉を使用。鶏肉にありがちなパサパサ感がなく、とってもジューシー。
地元で栽培されたソバを石臼でひいた粉から作る手打ちそばは、風味もコシもひと味違う。
焼いた特産の白ネギを乗せてある。香ばしく、かむと甘みが口に広がる。
地鶏とそばと白ネギというシンプルな取り合わせだがらこそ、それぞれの食材の「うまみ」がストレートに堪能できる。
まずそのまま食べて素材のおいしさを楽しんだ後は、サンショウをかけて食べるのもおいしい。
地鶏そばについてくる「日替わりの一品」は、鹿野町や気高町の農家から提供される食材を使う。
この日の一品はゴーヤチャンプル。地鶏の甘みとゴーヤの苦みがほどよくマッチしてはしが進む。
主役を支える脇役もぬかりない。
ざるそば(630円)▽かけそば(630円)▽おろしそば(630円)▽やまかけそば(740円)といった定番のほか、
辛み大根を使った冬期限定の「鷲峰おろしそば」(800円)などがある。問い合わせは「鹿野そば処」(0857・84・3456)へ。【加藤結花】
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100914ddlk32100777000c.html