秋田名物ずらり
ご当地トランプで大富豪(大貧民)を楽しんで――。秋田名物を随所に織り込んだ「なまはげ印の大富豪専用トランプ」が13日、発売された。
考案したのは、秋田市のグラフィックデザイナーの、いしだけいたろうさん(25)と千葉尚志さん(43)。
2人は「普通のトランプよりひと味もふた味も楽しめる遊び心が満載」と出来栄えに太鼓判を押す。(石間亜希)
「なまはげ印」は、世界中のマジシャンが愛用する米国製トランプ「バイスクル」のデザインをもとにアレンジ。
ハートの代わりにトリ(比内地鶏)、ダイヤはコメ(あきたこまち)、スペードはスギ(秋田杉)、クラブはフキ(秋田フキ)と4種類のマークすべてに「秋田名物」を盛り込んだ。
絵札では「キング」がなまはげ、「クイーン」は小町娘がババヘラを手にした図柄、「ジャック」は秋田犬がこでまりを持った姿になっている。
また、大富豪専用トランプなので、ゲームが楽しめるような工夫も随所にある。
場のカードを流せる「8」には、きりたんぽがあしらわれ、「8きり」ならぬ「8キリタンポ」。最強のジョーカーが出た場合、唯一、切り返せる「スペード3返し」は、「スギ3返し」。
ジョーカーに次いで強い「2」には、金色に輝く米俵を、最弱の「3」には米の大敵・カメムシをあしらった。
革命が起こると、カメムシが最強になり、大発生して米に害を与えるイメージで作ったという。
千葉さんは2006年に「モノポリー」の秋田版「ウゴポリー」を発売し好評を得たが、ルールを知らない人も多かったのが「ずっと心残りだった」という。
「今度は誰でも気軽に楽しめるゲームを」と考え、「ご当地トランプ」を思いつき昨年夏、知り合いのいしださんにデザインを依頼した。
いしださんは「ほかにも隠れたデザインも多く、ゲームだけでなく秋田名物を探すのも楽しめると思う」と話す。
(略)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20100913-OYT8T01040.htm