気仙野菜の応援団に 親子がトマト、キュウリ畑ツアー
「気仙野菜」の生産現場を知ってもらおうと、「親子で発見!!気仙のやさい畑体験ツアー」
(大船渡農業改良普及センター、沿岸広域振興局農林部大船渡農林振興センター主催)が12日、住田町内のトマト、キュウリ畑を巡って行われた。
大船渡市内から参加した10組、31人の親子が元気な野菜に触れ、摘み取り体験に歓声を上げた。
バスツアーは、気仙野菜産地のサポーター、応援団を育成する目的の「気仙の農産物でおいしさと夢を提供プロジェクト事業」(県沿岸広域振興局の地域振興推進費)で実施。
住田町世田米字城内の菅野聡さんのトマト畑では、大手メーカーのカゴメ鰍ニ契約栽培している中玉トマト(こくみトマト)を生産しており、ハウスの中は生食用のトマトが鈴なり。
菅野さんは「ビタミンCなどが豊富で、おかげで家族も健康。皆さんもたくさん食べて」と特長を説明した。
真っ赤に色づいたトマトを摘み取り、家族対抗で大きさ比べが行われ、1番重いトマトを採った家族に景品がプレゼントされた。
隣のハウスは、菅野義文さんのキュウリ畑で、有機栽培の様子を続いて見学。
菅野さんから生産状況の説明を聞いたあと、スラリと伸びたキュウリをハサミで上手に摘み取り、たちまち袋いっぱいに。長さ比べも行って収穫した。
立根町の鈴木由香里さん(33)は長女(3)と長男(1)を連れて参加し、「野菜が作られている様子や葉の形とか、子どもたちに知ってほしい」と話し、仲良く摘み取りを体験した。
中玉トマトは、平成16年からカゴメと契約栽培しており、販売額約3000万円、約20人が生産中。
キュウリは、気仙では昭和50年から販売目的の生産が始まり、販売額は約1億円。約70人がJAに出荷し、首都圏を中心に出荷されている。
このほかピーマンも主力で、販売額は約2000万円。約30人が露地栽培しており、この日は雨天で、予定していたピーマン畑を
見学する代わりに、県大船渡地区合庁で大船渡市赤崎町の古内嘉博さんが生産したピーマンの袋詰めを体験した。
クイズも行われ、「ピーマン、トマトはナスの仲間」などの出題に親子は○×の札で答え、野菜の知識を楽しく吸収した。
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