【四国】 瀕死のJR四国、全駅の8割が無人駅に 地元の物産店できっぷ販売

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1 爽健美茶(青森県)

「無人駅」 地元で運営
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20100909-OYT8T01106.htm
駅員はいなくなったが、商工会が定期券の販売を始めた由岐駅
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100909-478857-1-L.jpg
定期券と回数券を売る物産店員(JR由岐駅で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100909-478889-1-L.jpg

県内に無人駅が増えてきた。駅員がおらず、窓口は閉められ、自動券売機とベンチだけの殺風景な駅舎。
JR四国(高松市)が県内各線に置く計75駅のうち、10月には全体の8割余りの62駅が無人駅になる。
それらの中で、JR牟岐線の由岐駅(美波町)は今月から、
地元商工会がJRから駅業務を引き受け、地域活性化の足掛かりができた。
かつてのように駅を中心ににぎわうまちづくり、駅の地域拠点化を目指し、
県は関係自治体と共同で補助金を出して運営団体探しに乗り出す。

JR四国は、「高速1000円」や景気悪化による収入減で、社員や契約社員を置いて
定期券や乗車券を販売していた窓口業務を順次、各駅で廃止。
県内では今月1日から、府中や由岐など6駅を無人化、
10月1日からはさらに二軒屋、阿波川島など6駅から駅員がいなくなる。

県は、駅が無人化されると、防犯面で不安があり、駅舎から活気が失われ、
建物の傷みも早まる――などと考え、地域拠点としての利用や販売業務を担う団体を今年募集。
しかし、乗車券の販売委託や賃料などが折り合わず、引き受ける団体が見つからなかった。

一方、今月1日から駅員がいなくなった由岐駅(美波町)では、
由岐商工会がJR四国の委託を受け、駅舎内の物産館で定期券と回数券を販売。
商工会の経営指導員・岡山久志さん(39)は「客の利便性を考えれば、乗車券も販売したい」といい、
乗降客の物産館利用増にも期待する。