蔵元3人娘、日本酒PR…大津の平井さんら会結成
日本酒の良さをPRしようと試飲会を開いた平井さん(中央)ら蔵娘会のメンバー(大津市の旧大津公会堂で)
滋賀県大津市内で350年以上続く実家の酒造店「平井商店」で杜氏(とうじ)を目指す平井弘子さん(26)ら滋賀、岐阜、愛知の蔵元の娘3人が、
日本酒の魅力を広めようと「蔵娘会」を結成した。
4日には、同市浜大津の旧大津公会堂で、試飲会「蔵娘発心(はっしん)〜日本酒をもっと楽しむ会」を開いた。
平井さんらは「日本酒の素晴らしさを、より多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。
平井さんと、「澤田酒造」(愛知県)の澤田薫さん(29)、「高木酒造」(岐阜県)の高木彬江さん(26)の3人。
若者の酒離れなどで酒造業界は低迷ぎみだが、日本酒作りにかける熱い思いを発信したいと意気投合し、6月に結成した。8月末には活動第1弾として、岐阜県内で試飲会を開いた。
この日は、日本酒の愛好家ら約30人が参加。まず3人がそれぞれの蔵の様子や、米を洗って蒸したり、麹(こうじ)を作ったりする一連の作業を写真を交えて熱心に説明。
参加者は、平井さんが仕込んだ新酒で乾杯し、赤コンニャクや丁字麩(ちょうじふ)など滋賀県産の食材を使った料理や、
3人の地元の名産品を肴(さかな)に、それぞれの蔵の日本酒を飲み比べていた。
平井さんは「飲む人の顔を見ながら感想を聞け、酒造りのやりがいにつながった。今後もイベントを定期的に開いて、より多くの人に日本酒に親しんでもらいたい」と話していた。
(2010年9月5日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100905-OYT8T00357.htm?from=os4 http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100905-392229-1-L.jpg