現実で得られぬ達成感を求め、「山ガール(笑)」は頂を目指す
空前の富士登山ブーム 山梨側から最多、目立つ山ガール
この夏の富士登山で、山梨県側から6合目以上に登った人は25万9658人を数え、
これまで最多だった2008年の24万7066人を上回る空前の富士山ブームとなった。
同県富士吉田市が7月の山開きから8月31日まで集計し、1日に発表した。
富士山の四つの登山道のうち、山梨側の吉田口は例年登山者数が最も多く、全体の半数以上を占める。
今シーズンは週末を中心に天気に恵まれたうえ、山小屋のトイレ整備が完了したことや更衣室が
設置されたことも人気を後押しした。「山ガール」と呼ばれる女性たちも目立った。
「自分を見直したり、達成感を求めたりする場として富士山が注目された」と同市。
不況でレジャーへの出費が抑制されるなか、首都圏から近くて非日常感を味わえることも要因とみられる。
一方、5合目を夜間に出発して、山頂のご来光をめざす「弾丸夜行登山」に挑む人も多く、専門家から危険性を指摘する声も出た。
また、静岡県観光政策課によると、静岡県側の富士宮口、須走口、御殿場口の3登山口からの
7〜8月の富士山登山者数は、合計で前年を12.8%上回る14万3695人だった。
http://www.asahi.com/travel/news/TKY201009010423.html