引きこもりの若者ら生活 余市の「ビバハウス」 開設10年500人巣立つ
(08/31 14:09)
青空の下、若者たちが汗を流すシソ畑の草取り作業を見守る安達俊子さん、尚男さん
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/image/2176_1.jpg 【余市】北星余市高校の英語教諭を35年間務めた安達俊子さん(68)が夫の元町議尚男さん(71)と
開いた町内登町の青少年自立支援センター「ビバハウス」が、9月1日、開設満10年を迎える。引きこ
もりの若者たちが夫妻とともに共同生活をして農作業などに汗を流し、これまでに約500人が社会に巣立った。
「ビバ」はスペイン語で万歳。「人生万歳」の意味を込めたという。子供のいない夫妻が2000年、プレハ
ブ小屋を建て、3人の入所者、ボランティアスタッフ1人とともにスタートさせた。
全国で推計160万人に上る引きこもり。病気や人間関係など要因は多岐にわたり、ここ数年、40歳前後
まで年齢層が徐々に拡大している。
現在、ビバハウスで生活するのは16〜43歳の男女12人。出身地は道内のほか、遠くは神奈川、宮城県
などで、3年を超える長期入所者も少なくない。
「それぞれがさまざまな心の傷を負いながら、それでも必死に過去の自分に決別し、新しい生き方を求めて
北の大地に集まってきています。大半が人間不信に陥っており、他人の視線を怖がる。でも、共同生活を通
して少しずつ変わっていくんです」と俊子さん。
引きこもりの若者は一向に減らないが、安達夫妻は「ビバハウス」の実践に確かな手応えを感じている。
共同生活で最も重視するのは、トマトやヤーコン、シソなどの野菜栽培だ。今夏も、協力農家のシソ畑で、シソ
ジュースにする葉の収穫や草取りに取り組んでいる。夫妻は「農作業では体力を養うことができるばかりか、
人の役に立っていることを実感でき、自信が生まれるんです」と口をそろえる。「若者たちの心を癒やしているの
は、緑豊かな余市の大自然かもしれません」
(つづきはこっちでみてね。)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/248837.html