醍醐寺:五重塔の内部、13年ぶり公開 今後は毎月29日に−−伏見 /京都
世界文化遺産の醍醐寺(京都市伏見区)で29日、国宝・五重塔の内部が13年ぶりに公開された。
五重塔は醍醐寺に深く帰依した醍醐天皇(在位897〜930年)の菩提(ぼだい)を弔うために建立され、
951(天暦5)年に完成した、府内最古の木造建築物。
内部には日本の密教絵画の源流とされる両界曼荼羅(りょうかいまんだら)や、真言八祖像などが描かれている。
29日は醍醐天皇の月命日にあたり、午前と午後の2回、塔内で法要が営まれた。
写経を奉納した人々が4カ所の扉の外側から拝観した。
奈良県桜井市から訪れた大学院生、藤岡嵩久さん(27)は「内部の絵画は(顔料の)色彩が残っていて、仏の世界を実感できた」と話していた。
今後は毎月29日に公開される予定。【野宮珠里】
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100830ddlk26040231000c.html