「iPhone4をドコモで使えるmicroSIMが登場」「iPhone4ドコモで利用可能に」何故マスコミは嘘つきなのか
「ドコモがiPhoneを発売するらしいが、本当か?」
⇒今回の報道発表内容からはかけ離れている。そういうことではないのだが、ただ各社報道の「見出し」だけを追いかけてみると、
確かに一般のユーザーにはそのように刷り込まれてしまうと感じた。
実際に、インターネットのニュース見出しを拾ってみると「iPhone 4をドコモで使えるマイクロSIMが登場」は健全なタイトルだが、
ひどいものになると「iPhone 4、ドコモで利用可能に」などというものまであった。
見出しだけ見ていれば、当該の質問が出てきても何らおかしくはない。
一般のユーザーの多くは、まだ SIMカードそのものの理解も少ない。一般の媒体ではここをしっかり押さえるべきである。
「あのSIMカードを買えば、私のiPhone(ソフトバンクで購入)でドコモのネットワークが使える?」
⇒まだSIMカードの存在を知っているだけリテラシーは高いのだが、当然、わが国で発売されているiPhoneは
ソフトバンクモバイル以外のSIM カードを利用できないようにSIMロックが掛かっているので、
日本通信のSIMカードを挿入しても利用できない。わが国ではSIMロックという概念の理解が残念ながら薄い。
報道記事が、どこまでSIMロックの現状を理解し記事中で説明できているかが重要なのだが、
今回の日本通信の報道発表をそのまま引用しているような記事では、
一般の読者が「自分のiPhoneで使える!」と理解してしまっても何らおかしくは無い。
こうした日本通信のSIMカード製品は、プリペイド契約を中心に据え、街中のコンビニ等で扱ってもらうのが理想なのではと考える。
必要なときに、気軽に利用できること、しかも思い立ったときにいつでもどこでも購入できる…。
そうすることで、ますますモバイルの活用が活性化していくように考えるのだが、いかがなものだろう。
ただ、上記の押し問答のように、まずは日本のユーザーのSIMカードに対する理解を深めていく必要がありそうで、まだまだ道のりは険しそうだ。
http://wiredvision.jp/blog/kogure2/201008/201008301400.html