阪神甲子園駅を大規模改修へ 国交省概算要求
国土交通省は27日、2011年度予算の概算要求を発表し、阪神電鉄甲子園駅(西宮市)の大規模改修など、
全国4駅の改修事業に計14億3千万円を計上した。甲子園駅の改修はホームや構内通路の拡張などで、
同市などによる駅前整備に合わせ、鉄道事業者に補助金を出す。16年度の完成を目指す。
阪神甲子園駅は甲子園球場の最寄り駅で、周囲には住宅地や商業施設がある。阪神タイガースの試合や
高校野球の開催時は多くの乗降客で混雑するが、ホームなどが狭く、改修は「長年の懸案」(阪神電鉄)だった。
同省によると、11年度からの改修でホームや構内通路の幅を広げ、改札口も拡張。乗降客の移動をスムーズにし、
バリアフリー化も進める。西宮市なども駅前広場、歩道の整備やバスターミナルの改良を検討している。
概算要求にはこのほか、同省が国際コンテナ戦略港湾に今月指定した阪神港(神戸・大阪港)と京浜港
(横浜・東京・川崎港)の整備に計543億円が盛り込まれた。
両港の10年度予算額は253億円で、本年度の2倍を超える重点配分を求めた。両港で進めている
港湾工事のスピードを上げ、荷役能力の高いガントリークレーンを導入する際に国が補助金を出す。
航空分野では、12年度に大阪(伊丹)空港を株式会社化するため、新会社の資産査定や業務システム整備に
12億円を要求した。
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003366033.shtml