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122 建築家(神奈川県)
ドストエフスキーの魅力

筑北村の聖南中で24日、東京外国語大学長でロシア文学者の亀山郁夫さんが、同中生徒と、塾の勉強合宿で村に滞在している東京都内の小中学生向けに講演した。
ドストエフスキーの「罪と罰」に出合った中学時代を振り返り「読書体験を重ね、生きる意味を考えて」と語りかけた。
亀山さんは100万部を超えるベストセラーになったドストエフスキーの新訳「カラマーゾフの兄弟」(光文社古典新訳文庫)の翻訳者としても知られる。

亀山さんが「罪と罰」を初めて読んだのは中学2年の時で、「殺人犯の孤独や罪を犯す恐ろしさを感じた。読書は主人公と同化する体験」。
また、研究調査中に旧ソ連からスパイの疑いをかけられて逮捕されたことに触れ、「精神的に追いつめられたが、生きることの素晴らしさが分かった」などと振り返った。

東京の進学塾「代々木進学ゼミナール」の島田弘尊塾長(65)が同村出身という縁で、同塾の子供たちが村で合宿し、村の子供と一緒に自主学習するなど交流している。
同塾が企画した講演にも、島田さんの母校の聖南中の生徒や村民が招かれた。



http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100826ddlk20040011000c.html