日本人「世界中の人が日本人と同じ暮らしをしていたら、地球が二つ以上必要になる」

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1 劇作家(長崎県)

日本人の生活、環境負荷過大 WWF、初の報告書

 世界中の人が日本人と同じ暮らしをしていたら、地球が二つ以上必要になる―。
世界自然保護基金(WWF)ジャパンは25日、ある国の人間が生活レベルを維持するのに必要な農地や海、
森林などの合計面積を示す「エコロジカルフットプリント」という指標を使い、日本人に生活様式の見直しを求める初の報告書を公表した。

 報告書は、日本人は国土が本来供給できる資源などの量に比べ、7倍近くぜいたくな暮らしをしていると指摘。
WWFジャパンは「過度に輸入に依存する食生活を見直し、廃棄される食料や二酸化炭素(CO2)の排出量を減らして、
環境負荷を下げる努力をすべきだ」としている。

 報告書によると、日本人1人当たりのエコロジカルフットプリントは特殊な手法で算出した面積で4・1ヘクタールで、
世界平均の1・5倍と高い。一方で日本の国土が供給できる資源などの量は世界平均の3分の1にすぎず、
日本人の生活レベルで世界中の人が暮らすと地球が2・3個必要になる計算という。

 資源の不足分は水産物や木材、穀物などを輸入して補っており、生産と消費のバランスが悪い状況だ。

 指標には資源供給とは別に、人が排出するCO2吸収に必要な森林や海の面積も含まれる。
日本人のエコロジカルフットプリントは1961〜2006年に2倍に増加したが、特にCO2吸収分の伸びが著しく、
最近は全体の6割以上を占めるようになった。

http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082501000647.html