辺野古飛行ルート維持拒否 米大使、防衛相に
米政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古崎への県内移設をめぐり飛行経路の大幅な変更を
日本側に主張している問題で、北沢俊美防衛相が23日にルース駐日米大使と会談した際、従来の日本側説明の
ルートを維持するよう要請、大使が拒否していたことが分かった。複数の日米関係筋が24日、明らかにした。
米側は今月9、10日の実務者協議で、これまで集落上空を回避できるとしてきた滑走路2本のV字形で有視界飛行する
際、従来の日本政府の説明よりも陸上部に近接した空域を飛ぶとの見解を表明した。この場合、従来のルートよりも
騒音や危険性が増しかねない。
北沢氏は飛行経路の変更は地元の反発を招くとして、米政府を代表するルース大使との会談で直談判に臨んだ。
だが大使の拒否で、米側の強硬な姿勢が鮮明になり、飛行経路の変更が確定的になってきた。
同時に、これまでの議論の大前提が崩れることになり、政府と沖縄側の調整がさらに難航するのは確実だ。
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082401000647.html