横浜上原獲りへ 既に本格調査に乗り出す
横浜が来季へ向けた戦力補強として、オリオールズ・上原浩治投手(35)獲りに動いていることが23日、
分かった。元巨人でメジャー2年目の上原は日本球界通算112勝33セーブと、先発でも抑えでも実績は
十分だ。すでに本格調査に乗り出している球団では、ベテラン右腕の守護神としての起用も視野に入れ
ている。同投手は今季が2年契約の最終年。最下位に低迷する尾花横浜は巻き返しへ本気だ。
最下位に低迷する尾花横浜が、巻き返しのキーマンとして白羽の矢を立てたのが元巨人のエースだった。
尾花新監督体制で投手陣の再建を目指した今季だったが、チーム防御率は12球団ワーストの4・73と
低迷。37勝71敗で借金34に沈んでいる。クライマックスシリーズ進出も絶望的となった状態に、球団で
は来季に向けた補強策も検討され始めている。実績ある投手の獲得が急務の中で、ある幹部は「来季に
向けて投手陣を整備していかないといけない」とした上で、上原について「日本では先発だったけど、今は
抑えもやっている。いい投手だからどちらもできる」と高く評価。すでに獲得に向けた調査に乗り出したこと
を明かした。
上原は直球と宝刀フォークを武器に、巨人に在籍した10年間で通算112勝をマーク。抑えに回った07年
には32セーブも挙げている。FAでメジャー移籍した09年以降は度重なる故障もあったが、今季は中継ぎ
に配置転換されて8月4日のエンゼルス戦では最速91マイル(約146キロ)をマーク。現在も8試合連続無
失点と、球速だけでなく持ち前の制球力、テンポの良さも全盛時に戻りつつある。勝利の方程式に組み込ま
れてサイモン、ゴンザレスと日替わりクローザーに指名されるなど首脳陣の信頼も厚い。
横浜は今季、抑えの山口を先発に転向させる構想だったが、守護神候補のブーチェックにメドが立たず開
幕直前に配置転換を断念。その山口は2勝8敗23セーブと結果を残しているが、球団では将来のエースと
して来季は先発に再挑戦させたい意向がある。となれば抑え投手の人選が急務となるが、経験豊富な上原
であればそれも補うことができる。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/08/24/09.html