【育成の巨人】4億円を投じ自前の二軍球場に12球団で唯一となる照明灯を設置へ 練習増加で育成力強化
巨人が育成力をさらに高める。今オフ、2軍本拠地である川崎市のジャイアンツ球場に6基の照明灯を
設置することが23日、分かった。来年3月に完成予定で総工費は4億円以上。2軍の若手、育成選手
らの試合機会や練習時間を増やすことが狙いで、第2の坂本、山口の誕生を促す。
球団は今オフ主に2軍の若手や育成選手による「3軍」を構成する方針だ。それに伴い新たな練習
場所の確保も必要となった。ジャイアンツ球場の近辺では、施設も整っているグラウンドが見つから
なかったことから方向転換。照明灯を設置することで来季からは2、3軍が昼夜を問わず練習を行い、
ダブルヘッダーも可能。12球団で唯一、照明灯を完備した2軍練習場となる。
近年では坂本を筆頭に、東野、越智ら生え抜きの若手が主力となっている原巨人。08年は山口、
09年は松本が新人王に輝くなど、育成出身選手の台頭も著しい。原監督は常々「山口、松本が育成
選手から主力に成長したように、育成も含めた全員が戦力だと思っている」と語っており、球団も育成
力強化のために投資は惜しまない方針。今回の4億円を超える大型補強もその一環で、豊作と
言われる今秋ドラフトも近年同様、育成選手を積極的に指名する。
2軍には大田、中井、藤村ら次代の巨人を担う選手が多く在籍。照明灯設置で彼らダイヤの原石の
未来は、さらに明るく照らされることになる。
<滝鼻オーナー 2軍初視察>巨人・滝鼻オーナーがイースタン楽天戦(ジャイアンツ球場)を今季
初めて視察。6回にリーグトップタイの18号右越えソロを放った大田に「右に(本塁打が)出るのはいい
らしいね。早く東京ドームで見てみたい」と期待を寄せた。リーグ4連覇へし烈な首位争いが続くが、
「中日戦は(両軍の先発ローテーションが)表と表でしょ?この山を乗り越えないと先が見えない」と
ゲキを飛ばしていた。
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