中国人のフカヒレスープの食べ過ぎが原因、サメの3分の1が絶滅の危機に―米誌
2010年8月17日、米誌タイムは、アジアの食文化に欠かせない高級食材フカヒレの需要増により、
サメが激減し、食物連鎖のバランスが崩れていると報じた。それでも乱獲が止まないのは一朝一夕では
変えられない「メンツ文化」のせいだという。網易探索が伝えた。
古くから中国の権力者が「不老不死」の秘薬として珍重したフカヒレ。今でもぜいたく品であることに変わりはなく、
富と権力の象徴として、祝いの席には欠かせない高級食材だ。香港の2つ星レストラン「Bo Innovation」の
オーナーシェフ・Alvin Leung氏によれば、「シャンパンと同じこと」。めでたい席にフカヒレは定番で、
一種の儀式のようなものだという。
記事によると、フカヒレのために殺されるサメは年間約7000万匹。うち3分の1の種が絶滅の危機に瀕している。
ピュー慈善財団・環境グループによると、サメの漁獲量が最も多い国はインドネシア、インド、台湾、スペイン、メキシコ。
「サメはこれまで地球上で起きた様々な大量絶滅を乗り越えてきたが、たった1杯のスープのために
恐竜の後に続こうとしている」と同グループは指摘した。
北西・中部大西洋でヨゴレザメの個体数は50年代以降、85%が減少。シュモクザメは過去25年間、
北西大西洋で83%減、東太平洋と南西インド洋では70%が減少した。約460ある種類のうち126種類が絶滅の
危機に瀕している。だが、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)
に指定されているのはわずか3種類。同グループは「公海上で西部大開拓が行われているようだ」
と危機感を募らせている。(翻訳・編集/NN)
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