8月7日に行われた第21節岡山戦。ロスタイムの90+3分に、三浦知良選手が相手のバックパスを奪い、見事なゴールを決めました。
J1リーグ戦と通算しても史上最年長ゴール(43歳5ヶ月12日)、
そしてJリーグが始まって以来18年連続ゴールとなる、歴史的なゴールでした。
札幌の中山雅史選手も、Jリーグ史上最年長ゴール記録を塗り替えるべく大変な努力をしているはずですが、
その夢はしばらくお預けになったのではないかと思います。
このゴールで、ニッパツ三ツ沢球技場は大興奮状態になりました。三浦知選手は「生意気を言わせてもらうと、
長くやってきて、点でこういう雰囲気にできるのも自分達だけ」と述べていますが、
たった1つのゴールがこれほどまでにスタジアムの雰囲気を変えることができるのかと、
改めて三浦知選手の偉大さを感じないわけにはいきませんでした。
さらに、この日目撃したのは、新たな「カズ伝説」と言って良いものでした。
いわゆる「カズ伝説」みたいなもの(少し改変された形も含めて)は、インターネットの
あらゆるところに書かれていたりします。
あまりにたくさん書かれているので「ネタなんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。
しかし、ネタではなかったのです。
いつもよりちょっと少ない報道陣(この試合にいられたことは間違いなく勝ち組だと思います)が、
この興奮を漏らさず書き残すべく囲み取材を行ったあと、三浦知選手は車に乗り込んだのですが、
何かスタッフとやりとりをしています。そして、車を走らせ始めます。それもなんと、出口と逆方向に。
決してゆっくりな発進ではなかったので「カズさんは別の出口から出るのか?」と勘違いするぐらいでしたが、
車はサポーターがいる柵の前にぴったり停車。そして、そこにいた30人ほどのサポーター全員に向けてサイン会が始まったのです。
その時のサポーターの興奮は最高潮。なにげないことかもしれませんが、その1つの心配りこそ、
三浦知選手のプロサッカーへの愛情であり、すべてのサッカーファンを捕らえて離さない雰囲気の源なんだと思います。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00105207.html