「ストリートファイター×鉄拳」 「マリオ&ソニック」・・・ネタ切れゲーム業界  苦肉の策

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1 殺し屋(東京都)

映画に例えると、ゴジラ対ウルトラマン――。
ゲーム業界で、決して交わらなかったライバル会社の看板ソフト同士のコラボレーションが広がっている。
若い人が減るなどの理由でゲーム市場が伸び悩み、大型のヒット作が生まれにくい各社の懐事情が背景にある。
話題づくりに加え、それぞれの固定ファンを巻き込んだ購入者の広がりを各社とも期待する。
カプコンは7月下旬、自社の格闘ゲームシリーズ「ストリートファイター」と、バンダイナムコゲームスの「鉄拳」のキャラクターが
対決するゲームの開発を両社で始めると発表した。両社がそれぞれ、相手のキャラクターが登場する格闘ゲームを開発・発売する計画だ。
ストリートファイターは1980年代に発売され、「インベーダーブームの再来」とされる社会現象を巻き起こした人気ソフト。
シリーズ累計販売は2900万本に達する。鉄拳も累計3900万本が売れ、格闘ゲーム人気を二分するライバルとして
長年販売を競ってきた。ただ両シリーズとも販売のピークは90年代。近年はゲーム画面が高精細化し開発費用が
10億円以上かかる場合もあるにもかかわらず、新作がヒットにつながっていない。バンダイナムコは
「最近は格闘ゲーム全体に勢いがない。コラボが市場を盛り上げるきっかけになれば」(広報課)と説明する。
シリーズ累計2900万本が売れたコナミのアクションゲーム「メタルギアソリッド」が今春に出した最新作には、
2008年に発売され中高生から20代を中心に400万本超のヒットとなったカプコンの狩猟ゲーム
「モンスターハンターポータブル2ndG」に登場したドラゴンなどが敵役で出現。
ゲームの雰囲気が異なる両作品のコラボにファンは驚いたという。
両社が狙うのは、互いのゲームのファン層の獲得だ。コナミは「メタルギアは購入者の年齢層が高い。
若いモンスターハンターのユーザーに関心を持ってもらえる効果は大きい」、カプコンは「海外で売れるメタルギアに登場することで、
販路を広げるきっかけにしたい」ともくろむ。
http://www.asahi.com/digital/pc/OSK201008090187.html