元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に負ける理由」

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38 宗教家(大阪府)
いい話じゃん
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たとえば昨年12月にUAEのアブダビで原子力発電所建設の受注があったことはご存知ですか?
日本勢は圧倒的な技術力で受注できると信じていたのですが、あとから入ってきた韓国に持っていかれてしまった。
経産省にはこれがショックでした。「どうしてだ」と。

皆さんおわかりですか?
韓国は原子炉なんてつくったこともないんですよ? 使ってはいます。フランス製を15基。
でも日本では、東芝、日立などがきちんと自分で原子炉をつくっている。
それでも負けたんです。

何故かということですよね。これは後でお話ししますが、日本は技術立国として「技術技術」と言っていますが、
技術が競争優位になっていないという大きな証拠なんです。
日本人は世界に誇る技術をたくさん持っていると思っていますよね。
それ自体は正しい。しかし技術が競争優位に繋がっていないし、利益にも繋がっていないんです。

 そもそも日本のものづくり、これは世界に冠たるものだと皆さん思ってらっしゃいますよね。
ところが日本の外ではほとんど通用しない。
ものづくりというと、皆さんは生産現場をイメージするでしょ?どちらかというと匠の世界。
日本がこれにばかり入り込んでいたため、今日、韓国や中国勢に10年の遅れをとってしまったんです。
しかし、今日お話しする「新しいものづくり」の概念を実践していけば、日本も改めて新しい高度成長に入り、
日本の復活も現実のものになるだろうと私は考えています。