デンソー東日本福島工場 8月下旬に着工 完成は来年3月
自動車部品最大手のデンソー(愛知県刈谷市)は2日、福島県の田村西部工業団地(田村市、三春町)に建設する完全子会社
「デンソー東日本」の工場を、今月下旬に着工することを明らかにした。
完成は来年3月で、操業開始は5月を予定している。9月8日には現地で、安全祈願祭を行う。デンソーの加藤宣明社長、デン
ソー東日本の森本有二社長、佐藤雄平福島県知事らが出席する。
当初計画では、今年1月に操業開始だったが、世界同時不況の影響で自動車販売が落ち込んだため、着工時期を2度延期して
いた。
工場の規模は当初計画から大幅に縮小。工場の延べ床面積約3万9000平方メートルは、約1万600平方メートルとなった。
約160億円を見込んでいた15年度までの累計投資額は、操業開始時点では約50億円にとどめる。
デンソー東日本は主にカーエアコンを生産する。納入先はいずれもトヨタ自動車グループの完成車製造、関東自動車工業岩手工
場(岩手県金ケ崎町)と、来年1月に宮城県大衡村で新本社工場が稼働するセントラル自動車のほか、関東地方のホンダや富士
重工を予定する。初年度の売上高は約60億円を見込む。
デンソー東日本は、東北で拠点化を進めるトヨタ自動車グループの需要などに応えるため、2008年3月に進出を発表した。
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100803t62028.htm